将来の社会は仕事が変わる、学校も変わる

なぜ、子どもにパソコンが必要なの?

人工知能やロボットが普及する未来の社会は、仕事でも、生活でも、今以上にパソコンを駆使したデジタル活用スキルが求められます。そのため、学校教育も2020 年から情報活用能力の育成を重視しており、パソコンを使う授業も増えていきます。

どんな人生を送ろうとも、デジタル活用スキルが必須の未来

子どもたちが働く未来の社会は、今の仕事のほとんどが人工知能(AI)やロボットに代替される一方で、デジタルスキルを活用する新しい仕事が増えると言われています。生活でもスマート家電や自動運転などが普及し、ライフスタイルも大きく変化するでしょう。子どもたちは将来、どんな生活を選び、仕事に就いたとしても、パソコンとは無関係でいられず、デジタル活用スキルは、社会を生き抜く力として重要です。

そのため、学校教育においてもパソコンを活用する「情報活用能力」の育成を重視するようになりました。2020 年度から始まった学習指導要領では、情報活用能力を言語能力と同様の資質・能力として位置づけるほど、重要なスキルだと考えられています。

小学校から1人1台パソコンを使って学ぶ時代へ

子どもたちの情報活用能力の育成にむけて、2020 年度から学校教育も大きく変わります。プログラミング教育の必修化もそのひとつですが、注目したいのは、文部科学省が 2019 年 12 月に発表した「GIGA スクール構想」です。

これは、小中学校の児童生徒に 1 人 1 台の端末を整備し、パソコンやインターネットを日常的に活用する授業をめざしたものです。そのため国は、2019 年度補正予算で 2318 億円を計上。2020 年度から小学 5 年生・6 年生・中学 1 年生を皮切りに、年次でパソコンが整備されます。

1 人 1 台の環境では、習熟度に合わせてデジタル教材を配信したり、友だちとプレゼンテーションのスライドを共同編集したりと、デジタルのメリットを活かした学習が行われます。

文部科学省が掲げる「GIGA スクール構想」の概要

文部科学省が掲げる「GIGA スクール構想」の概要

※CBT(Computer Based Testing):パソコンのマウスとキーボードを用いて試験問題に回答する方式。
※上記のスケジュールは 2020 年 2 月時点のものです。記載の内容には検討段階のものも含まれており、将来変更される可能性もあります。

社会で求められる力、お子さんに備わっていますか?

デジタル活用スキルは伸ばす必要あるの?

日本の子どもたちは、ネット上の情報を読み解く「デジタル読解力」が低く、原因はパソコンの基本的な操作スキルが身についていないからという調査結果があります。今後は、学習やテストでもパソコンを使う機会は増え、デジタル活用スキルは必須になるでしょう。

デジタル読解力が低く、世界から遅れる日本の子どもたち

経済協力開発機構(OECD)が、各国の 15 歳を対象に実施した学習到達度調査(PISA)によると、2018 年の結果で日本の「読解力」は前回の8 位から15 位に大きく後退しました。

原因のひとつとして、日本の子どもたちはネット上のデジタル情報を読み取る「デジタル読解力」が低いと指摘されています。同調査はパソコンを使う試験方法で、ネット上から必要な情報を探し出し、その内容や信ぴょう性を精査して、自分の考えを自由記述するといった問題が出題されるのですが、日本の子どもたちはパソコン操作に慣れておらず、こうした形式の問題に対応できなかったようです。世界の子どもたちがパソコンを使ってデジタル読解力を鍛えているなか、日本の子どもたちが低いままで良いはずがありません。

パソコンの基本的なスキルは、学力テストにも影響する?

OECD が実施した学習到達度調査のように、昨今はパソコンを使って試験を受ける「CBT(Computer Based Testing)」と呼ばれる試験が増えています。漢字検定や英検も CBT 受験を設けていますし、文部科学省は 2023 年に学力調査で、2024 年には大学入学共通テスト(旧大学入試センター試験)で CBT を実施する検討も始めています。

ところが、日本の子どもたちは CBT を受ける以前に、パソコンの文字入力でつまずいています。文部科学省の「情報活用能力調査結果」(2014 年)によると、1 分間あたりの文字入力数は、小学生で平均 5.9 文字、中学生で 17.4 文字という状態。先進的な実践を進めている小学校の高学年には、1 分あたり 22 文字入力できるスキルの高い子もいます※。これは仮に原稿用紙 1 枚分 400 字の記述式問題において、入力スキルの高い子が 18 分で終えるところ、平均的な小学生は 67 分もかかってしまうということです。このような状況を踏まえて、国が進めている 1 人 1 台の端末整備においても、キーボード付きのパソコンであることを優先しています。学習では手書きも大切ですが、今の時代はパソコンの活用スキルもないと学力テストにも影響を与えかねません。

※参考文献:堀田龍也・高橋純(2005).キーボー島アドベンチャー:検定機能を実装した小学生向け日本語キーボード入力学習システムの開発と評価 日本教育工学会論文誌,29(3),332 ページ

日本の子どもたちは、パソコンが学習に役立つことを知らない

OECD が実施した「学校外での平日のデジタル機器の利用状況」に関する調査によると、日本の子どもたちは、ネット上でのチャットやゲームの利用頻度が高く、パソコンを学習に使う機会が極めて少ないことが分かりました。日本の子どもたちは、幼い頃からスマートフォンなどに親しんでいますが、使い方は娯楽的なものばかり。それも楽しみのひとつですが、今後は学校でのパソコン活用も広がります。学習に必要不可欠な文房具として、家庭でもパソコンを使う時間を増やしたいものです。

学校外での平日のデジタル機器の利用状況(赤帯は日本、青帯は OECD 平均の「毎日」「ほぼ毎日」の合計)

文部科学省が掲げる「GIGA スクール構想」の概要

※図表はいずれも文部科学省・国立教育政策研究所 令和元年 12 月 3 日「OECD 生徒の学習到達度調査 2018 年調査(PISA2018)のポイント」(https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2018/01_point.pdf)を元に作成

ご家庭でできることから始めましょう

家庭でもパソコンの活用スキルは伸ばせる?

まず家庭でパソコンを使う時間を増やすことから始めましょう。パソコンの活用スキルは、経験しない限り身につかず、家庭での使用頻度が重要です。保護者の方が仕事で使い慣れた Windows や Office なら、学べるコンテンツも充実しています。

スマートフォンやタブレットと同じくらい、パソコンを使おう

最初は、家庭でパソコンを触る機会を増やすことから始めましょう。パソコンが苦手という保護者の方は、仕事などでも使い慣れた Windows/Office がおすすめです。子どもたちがパソコンを使って調べものをしたり、ネット上で好きなコンテンツを観たりしながら、自然にキーボードに触れてパソコンの操作に慣れていきましょう。

OECD の学力調査では、子どもたちにパソコンの画面上で長い文章を読む力や、複数画面の切り替え、ローマ字入力による自由記述、マウスによる解答といったスキルが求められます。こうしたスキルはいずれも基本的なものですが、経験しない限り身につきません。スマートフォンやタブレットももちろん便利ですが、画面を見るだけではスキルは育ちません。意識してパソコンを触るようにしましょう。

Officeを活用すればできることがいっぱい。もっとパソコンに強くなれる!

子どもたちがパソコンに慣れてきたら、Office を 使ってできることを広げよう。マイクロソフトが提供する「楽しもう Office キッズ」のサイトにアクセスすると、学習ドリルや自由研究ノート、手作りのゲームなど、Office を使って楽しめるコンテンツがいっぱい。きっと楽しみながらパソコンのスキルが伸ばせるでしょう。

子どもたちが操作に迷っても、Officeであれば、保護者の方も仕事で使い慣れているので教えてあげられるのもメリットです。更に、紙のドリルだと難しかった、練習とテストを繰り返しながら、苦手な漢字だけを選んでプリントアウトして練習できる「小学生全学年の漢字ドリル」も無料で公開中です!

「CODEPARK」でプログラミングにも挑戦しよう

家庭でパソコンを活用するなら、プログラミングにも挑戦してみましょう。これからの社会は、パソコンをクリエイティブに使ってデジタルなものづくりができる力も必要です。

プログラミングを始めるなら、親子で一緒に楽しめる「CODEPARK」がおすすめ。「CODEPARK」は、「micro:bit」と呼ばれる小型コンピューターを使ったプログラミング学習を紹介しており、プログラミングのチャレンジドリルや、作品の解説動画などコンテンツが集まっています。

パソコンの選び方

子ども用に買うなら、どんなパソコンが必要ですか?

お子様のご興味に合わせて性能を選びましょう。ランドセルを選ぶように、店頭でお子様とご一緒にパソコンに触ってみることをおすすめします。店頭での目印は以下マークとなります。